社員のモチベーションで悩んでいませんか

モチベーションに関する悩み

モチベーションに関する悩みは人それぞれです。その中でも、仕事に関するモチベーションで悩みを抱いている方は多いと思います。労働環境が悪い、このまま仕事を続けてもスキルアップが図れそうにない、頑張っても正当に評価されないなどは、仕事のモチベーションを低減させる要素となります。このような悩みは社員一個人のモチベーション低下に繋がるだけでなく、会社内の士気を低下させる原因にもなります。

モチベーションの種類

「モチベーションを持とう」という呼びかけだけで、モチベーションを持つことができる人はいないと思います。モチベーションを持つためには、モチベーションの種類を知り、それらを上手くコントロールすることが大切です。モチベーションには、外発的モチベーションと内発的モチベーションがあります。

前者は、お金や評価、名声などを得ようとする意欲のことです。「良い大学に入って周囲の人に認められたい」「期待の星といわれるために、仕事で良い成績を取ろう」という動機づけは、外発的モチベーションの一例です。後者は、向上心や知的好奇心の満足、目標を達成する喜びなど、物事の内容自体に感じる面白さや充実感をやる気に繋げる時のモチベーションです。「知らないことを知り、できないことをできるようにしたい」「定めた目標をやり遂げて達成感を味わいたい」という動機づけは、内発的モチベーションに当てはまります。

モチベーションを持続させるためには

モチベーションを持続させるためには、2つのモチベーションをバランス良く持つことが大切です。大学合格という外発的モチベーションだけで勉強して大学に合格した場合、学ぶことの楽しさを理解していないために、合格した途端にモチベーションがダウンして、大学を辞めてしまう恐れがあります。内発的モチベーションだけに頼った場合、どのようなことが考えられるでしょうか。仕事内容が面白く、やりがいのある仕事に就職しても、報酬が極端に低い場合や、自分の仕事の頑張りを上司が認めないような勤め先だと判明した途端にモチベーションがダウンし、長続きしません。

内発的動機づけによる行為に対して、外発的動機づけを行うことによってモチベーションが低減してしまう現象があり、アンダーマイニング効果と呼ばれます。これは、報酬を目的としないボランティアに取り組む際に起こることがあります。
例えば、「人の役に立ちたい」「最後までやり遂げたい」などの内発的動機づけが行動の原動力となる行為に対して、外発的動機づけの一種である、「金銭的な報酬が得られる」という要素がプラスされたとします。

すると、これまでは金銭的報酬を少しも求めていなかったにも関わらず、金銭的報酬をもらわないと、その行為をする気持ちが無くなってしまうのです。
仕事などの動機づけでは両方のモチベーションを持つというスタンスで、ボランティアなどの本来報酬をもらうことが目的でない行為では、内発的モチベーションのみを高めることが大切です。

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